Grand green
ポリープ切除とは、内視鏡を使って行う治療のことです。私たちが日常診療で行っているポリープ切除は、主に大腸の壁に発生した『イボ』のような病変を内視鏡的に取り除く処置です。
・【がん化する前の段階で切除】するため、将来の大腸がんを効果的に予防
・切除する時には痛みは全くありません
・外来での日帰り治療が可能
・切除したポリープの病理検査により確定診断を実施
大腸ポリープをそのまま放置すると、大腸がんを発症する可能性があります。当院では、患者さんの負担を最大限軽減できるよう、大腸内視鏡検査中にポリープを発見した際は、【その場での切除治療】を積極的に行っております。
大腸がんの90%は、「腺腫が数年間かけて少しずつ大きくなった結果、がんへ移行したもの」だと言われています。私が患者さんにポリープ切除をお勧めする理由は、まさにここにあります。
腫瘍性ポリープを切除することで、大腸がんを発症する確率を約50〜70%抑えられます。これは非常に大きな予防効果であり、早期切除の重要性を物語っています。
当院では、大きさが10mm以上のポリープは、「がん化リスクが高いタイプ」だとされていますという最新の知見に基づき、積極的な切除治療を行っています。また、サイズが10mmを超える場合などは、腺腫と同様に「がんへの移行リスクの高いポリープ」といわれています過形成ポリープについても、注意深く対応しております。
私たちが日常的に行っているポリープ切除は、大腸内視鏡検査と同時に実施することで、患者さんの負担を大幅に軽減しています。
・【検査当日の同時切除】により、複数回の来院が不要
・内視鏡観察により、ポリープの大きさ・形状・性質を詳細に評価
・適切な切除方法を選択し、安全かつ確実に治療を実施
・切除した組織は病理検査に提出し、確定診断を行う
内視鏡を挿入し、検査で発見されたポリープを確認します。当院では検査前に、患者さんの服薬状況や既往歴を詳しく確認し、安全な切除が可能かどうかを慎重に判断いたします。
抗血栓薬(血液をサラサラにするお薬)を内服していない方に行いますことが基本条件となりますので、事前の診察時に詳細な聞き取りを行います。
スネアやメス型の電気凝固装置を用いて、必要があれば同時に切除します。私たちは患者さんの安全を最優先に、ポリープの特徴に応じた最適な切除方法を選択しています。
切除後に出血がないかを確認し、必要があれば止血処置を行うことで、合併症の予防に努めています。
切除した組織は病理検査に出され、がんの有無などが詳しく調べられます。結果については、後日の外来で詳しくご説明し、今後の治療方針についてお話しいたします。
当院では、ポリープの大きさや形状に応じて、最適な切除方法を選択しています。それぞれの方法には特徴があり、患者さんの状態に合わせた治療を提供いたします。
5mm以下の比較的小さなポリープの切除で用いられる方法です。開閉可能な金属製の2つのカップがついた道具(ホットバイオプシー鉗子)を用い、病変を焼き切ります。
・簡単かつ短時間で実施可能
・切除したポリープの組織にはあまりダメージを与えずに回収できます
・5mm以下の小さなポリープが適応
ただし、腸の正常組織へのダメージの問題から最近はあまり使用されません。当院でも、より安全性の高い方法を優先的に選択しています。
スネアと呼ばれるループ状になったワイヤーを使用してポリープを切除する方法です。従来のホットポリペクトミーと、最近注目されているコールドポリペクトミーがあります。
・熱を使わないコールドポリペクトミーという手術が行われ始めており、当院でも積極的に導入しています
・術後出血や穿孔(腸に穴が開く)などの合併症は比較的少ないと報告されています
・心臓ペースメーカーや金属製ステントを留置している方にも安全に行うことができます
この方法ではポリープの下の粘膜下層という部分に注射器で液体を注入し、人工的に隆起を作り上げます。平坦なポリープや比較的大きなポリープに適用される治療法です。
・大きさが10mm以上のポリープに用いられる切除術です
・平坦で通常の方法では切除困難な病変に対応
・安全な生理食塩水などが使用されます
私が長年の経験から患者さんにお伝えしているのは、ポリープ切除は非常に安全な治療である一方、【医療行為である以上、合併症のリスクはゼロではない】ということです。
少量の血が出る確率も1%以下程度とされており、穿孔する可能性も極めて低いです。実際の臨床経験からも、適切な術前評価と丁寧な手技により、合併症は非常にまれであることを実感しています。
・ポリープ切除後のトラブルの中で最も多いのは、傷口からの出血です。確率的には約1%程度、数百例に一例程度の頻度の発生です
・出血は、ほとんどが切除後2~3日以内に起こります
・少量出血は自然止血することが多い
・内視鏡で大腸ポリープの切除後に大腸穿孔が起きるのは、数千例に対して一例程度の極めてまれな頻度です
・当院では安全な手技により穿孔リスクを最小限に抑制
当院では、合併症を予防するため以下の対策を徹底しています:
・【術前の十分な評価】による適応の慎重な判断
・【最新の切除技術】の積極的導入
・患者様が術後どう過ごされるかも大事になりますという観点から、詳細な術後指導を実施
私が患者さんに最も強調してお伝えするのは、【切除後の生活管理の重要性】です。適切な術後の過ごし方により、合併症のリスクを大幅に軽減できます。
大腸ポリープ切除後、5-7日間は、消化の良い食事を心掛けてください。私たちが推奨する食事内容は以下の通りです:
・【切除当日】:おかゆ、うどん、豆腐など消化に良いもの
・【翌日以降】:徐々に通常食に移行
・2週間程度はアルコールの摂取をお控えください
・唐辛子などの刺激物は1週間程度避ける
2週間程度は強い腹圧が生じる運動を控えてください。具体的には:
・ジョギングやゴルフ、水泳などの運動を控えていただくようにご案内しております
・デスクワークの方は切除後から4日ほどお仕事をお休みください
・重い物を持つ作業は1週間程度控える
ポリープ切除後2〜3日程度はシャワーのみとし、湯船には浸からないようにしましょう。温熱効果による血流促進が出血リスクを高める可能性があるためです。
この患者さんは健康診断での便潜血検査で陽性を指摘され、当院を受診されました。大腸内視鏡検査を実施したところ、S状結腸に12mmの有茎性ポリープを発見いたしました。
検査中にポリープの形状と大きさを評価し、患者さんに説明の上でその場でのコールドポリペクトミーを実施。切除は問題なく終了し、術後も合併症なく経過されました。病理結果は腺腫で、適切な時期での切除により将来のがん化を予防することができました。
この症例は、【無症状のうちからの定期検査の重要性】と【早期発見・早期治療の効果】を示す典型例といえます。患者さんも「痛みもなく、がんになる前に取れて良かった」と満足されていました。
佐藤内科クリニック グラングリーン大阪院では、最新の内視鏡技術と豊富な経験に基づく安全で確実なポリープ切除を提供しています。
・【高画質内視鏡システム】による詳細な観察
・【NBI(狭帯域光観察)】による病変の質的診断
・【コールドポリペクトミー】の積極的導入
・各種スネアやクリップなどの最新治療器具を完備
当院では以下の安全管理体制を整えています:
・【術前評価の徹底】による適応判断
・【麻酔管理】による無痛検査の実現
・【術後フォロー体制】による24時間対応
・【緊急時連携】体制の確立
私たちは患者さんの不安を軽減するため、以下の配慮を行っています:
・【十分な説明】による理解の促進
・【個室での検査】によるプライバシー保護
・【リカバリールーム】での術後休息
・【詳細な術後指導】による安心感の提供
ポリープ切除は、【大腸がん予防における最も効果的な治療法】の一つです。私たちの経験から、適切な時期での切除により、将来のがんリスクを大幅に軽減できることが実証されています。
重要なポイントをまとめると:
・腫瘍性ポリープを切除することで、大腸がんを発症する確率を約50~70%抑えられます
・少量の血が出る確率も1%以下程度とされており、穿孔する可能性も極めて低いです
・【日帰り手術】により患者さんの負担を最小限に抑制
・【適切な術後管理】により合併症リスクを大幅に軽減
大腸ポリープ・早期大腸がんはほとんど無症状ですそのため、症状がないからといって安心せず、定期的な内視鏡検査を受けることが重要です。
私たちは、患者さん一人ひとりの状態に応じた最適な治療を提供し、安全で確実なポリープ切除により、皆様の健康維持をサポートいたします。ポリープについてご心配な点がございましたら、遠慮なくご相談ください。