Grand green
About
肛門内科とは、切除手術や縫合などの外科的治療を行わず、薬物療法や保存療法を中心に診療する医療分野です。2008年の医療法改正により「肛門科」の標榜が原則廃止され、現在は「肛門内科」または「肛門外科」の表記が用いられています。
比較的軽度のいぼ痔や切れ痔の初期、肛門のかゆみや軽い炎症など、薬を中心とした治療に対応します。「まずは薬で様子を見たい」という方にとって、身体的負担を抑えて症状改善を目指せる選択肢です。
Difference
肛門内科と肛門外科は、治療のアプローチが異なります。
肛門内科は、薬物療法や生活指導といった保存治療が主体で、手術は行いません。比較的軽度から中等度の痔の初期治療や保存的な管理に対応し、術後の痛みや休養期間の心配がない点が特徴です。
一方、肛門外科は、こうした保存治療に加えて手術を含む外科的治療まで一貫して行え、重度の痔や手術が必要な症例に対応します。まずは薬や生活改善から始め、症状や希望に応じて段階的に検討していきます。
肛門内科と肛門外科はどう違う?
Causes
痔と大腸がんによる出血は見た目が似ていることもあり、自己判断で区別するのは難しい場合があります。どれほど詳しく症状を観察しても、見た目だけで両者を完全に見分けることはできません。
一般に、数日で出血が治まれば痔の可能性が高いとされますが、数週間以上にわたって出血が続く場合は、大腸がんの可能性も考えて医療機関を受診することが大切です。自己判断は避け、気になる症状が続くときは早めにご相談ください。
肛門の症状の原因とは?
出血
排便時の出血から日常的な出血まで様々
痛み
軽い違和感から激痛まで程度は多様
かゆみ
肛門周囲の不快感や炎症による症状
Flow
当院では、肛門の症状でお困りの方が恥ずかしさを感じずに受診できるよう、プライバシーへの配慮を大切にしています。
受付では、何科を受診されるかをお聞きしません
診察の順番は、お名前ではなく受付番号でお呼びします
診察室は個室で、カーテンやタオルで露出を抑える工夫をしています
診察は横向きの「シムス体位」をとり、背中側から行います
衣服は少しずらす程度で、医師と顔を合わせることなく受けていただけます
肛門内科の診察は、患者さんの負担を抑えられるよう段階的に進めます。
問診
症状を感じ始めた時期や痛みの程度などをうかがいます
視診
目で見える範囲で患部の状態を確認します
触診
肛門の周囲に触れて、痛みやしこりの有無を調べます
指診
肛門内に指を入れて内部を確認します(潤滑用のゼリーや麻酔薬を用いるため、痛みを伴うことはほとんどありません)
肛門鏡検査
必要に応じて、肛門鏡という器具で内部を詳しく観察します
受診・検査の流れについて詳しく知る
Improvement
便秘と痔には密接な関係があり、便秘は痔の最大の原因の一つとされています。便が長く腸内にとどまると水分が吸収されて硬くなり、それを出そうと強くいきむことで、肛門周辺の血管に大きな負担がかかります。硬い便が粘膜を傷つけて切れ痔(裂肛)を起こしたり、長時間のいきみで肛門周辺がうっ血していぼ痔(痔核)ができたりします。便秘の改善は、痔の予防や症状の軽減につながると考えられています。
便秘と痔の関係・生活習慣の改善について詳しく知る
For Pregnant Women
妊娠中から出産後にかけては、多くの女性が痔のトラブルを経験する時期です。海外の研究では、妊娠初期から産後1か月までに40%以上の女性が、いぼ痔(痔核)や切れ痔(裂肛)を発症したと報告されています。特に妊娠中期から後期は発症しやすいとされ、出産前からあった軽い痔が悪化することも少なくありません。人に言いにくい悩みのため一人で抱え込みがちですが、気になる症状があるときは、どうぞお気軽にご相談ください。
妊娠中・出産後に痔ができたらどうする?
Prolapse
直腸脱と便失禁は、共に患者さんの生活の質に大きな影響を与える疾患です。私は内科医として、多くの患者さんがこれらの症状で悩まれているのを拝見してきました。当院では、これらの疾患について正しい理解と適切な治療方針をお伝えすることで、患者さんの不安を取り除き、最適な治療へと導けるよう努めております。
直腸脱・便失禁の治療について詳しく知る
Type
痔とは、肛門や肛門周辺に起きる病気の総称のことです。日本人の3人に1人が痔主(じぬし:痔の持ち主)といわれるほど、私たちにとって身近な病気だといえます。当院でも、多くの患者さんが肛門の不調で受診されています。
痔(いぼ痔・切れ痔・痔瘻)はどう治す?
痔核(じかく)は、一般に「いぼ痔」と呼ばれ、肛門周囲の静脈がうっ血して腫れ、イボ状の塊ができる状態です。「恥ずかしくて相談できない」と長く悩む方も多いのですが、有病率が21〜55%ともいわれるほどありふれた病気です。
いぼ痔について詳しく知る
裂肛(れっこう)は、一般に「切れ痔」と呼ばれる状態で、肛門の出口付近にある皮膚(肛門上皮)が裂けたり切れたりすることで生じます。排便時の強い痛みと出血が主な症状で、日常生活の質に大きく影響する疾患です。
切れ痔について詳しく知る
痔瘻(じろう)とは、肛門周囲膿瘍が治癒せず、肛門内と肛門周囲の皮膚の間に「瘻管(ろうかん)」という細いトンネル状の通路ができてしまう病気です。一般には「あな痔」とも呼ばれ、肛門の内側と外側がつながっている状態が慢性的に続きます。
痔瘻について詳しく知る
Treatment
切れ痔の治療では、状態に応じて保存的治療から手術まで対応します。急性期の多くは保存的治療で軽快し、手術に至るのは1割程度です。保存的治療では、軟膏・坐剤、便をやわらかくする薬、食事・生活習慣の指導を行います。慢性化して治りにくい場合は、手術を検討します。
切れ痔の原因・治療・予防とは?
痔瘻は【手術でしか治すことができない疾患】です。一度できた瘻管は自然にふさがることがほとんどなく、根治には外科手術が必要です。痔瘻のタイプや位置によって、最適な手術方法を選択します。
痔瘻の手術方法とは?
Consideration
当院では、患者さんに安心して受診いただけるよう、恥ずかしさを感じない環境づくりとプライバシーの保護を最優先に考えています。
医療機関での受診は、どなたにとっても緊張や不安を伴うものです。
特に内視鏡検査などのデリケートな検査では、恥ずかしさやプライバシーへの心配から受診をためらう方も少なくありません。一人ひとりのプライバシーを守り、心理的な負担を抑えながら、安心してご相談いただける環境を整えています。
当院のプライバシー保護について詳しく知る
痔とは、肛門や肛門周辺に起こる病気の総称です。日本人の3人に1人が痔を持つといわれるほど身近な病気で、約7割の女性が痔と診断された経験があると回答したという報告もあり、女性にとっても珍しい病気ではありません。
恥ずかしさから受診をためらう方も多いのですが、近年は女性が受診しやすい環境も整ってきています。正しい知識を持つことが、適切な対処と早期の受診につながります。
女性が受診しやすい環境とは?
FAQ