Grand green
睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)は、睡眠中に何度も呼吸が止まった状態(無呼吸)や止まりかける状態(低呼吸)が繰り返される病気です。私たちの佐藤内科クリニック グラングリーン院では、この疾患の適切な診断と治療を通じて、患者さまの健康改善をサポートしています。
1時間あたりの無呼吸と低呼吸を合わせた回数である無呼吸低呼吸指数(AHI)が5以上であり、かつ症状を伴う際にSASと診断します。重症度については、以下のように分類されます。
・軽症:AHI 5〜15回
・中等症:AHI 15〜30回
・重症:AHI 30回以上
この疾患の特徴として、本来は休息すべき時間である睡眠中に無呼吸の状態が繰り返されると、心臓や体全体に大きな負担がかかります。結果として、睡眠が妨げられ日中の強い眠気を感じたり、放置すると生活習慣病を招いたり悪化させる恐れがあります。
・大きないびき
・日中の過度な眠気
・朝の頭痛・頭重感
・夜間の窒息感
・不眠
高血圧は健常人の1.37倍、夜間心臓突然死は健常人の2.61倍、脳卒中・脳梗塞は健常人の3.3倍高いとされており、放置することは非常に危険です。早期の診断・治療が重要な理由がここにあります。
当院では、段階的な検査システムを採用しています。まず簡易検査から始め、必要に応じて精密検査に進む流れが一般的です。
いびきや無呼吸の指摘、自覚症状、既往歴などの問診に加え、病的な眠気かどうかを判断するために睡眠尺度評価(ESS)という質問表が用いられます。ご家族やパートナーから睡眠中の状況についてお聞きすることも診断において重要な情報となります。
手の指や鼻の下にセンサーをつけ、いびきや呼吸の状態、酸素飽和度(SpO2)から睡眠時無呼吸症候群(SAS)の可能性を調べる検査です。この検査は自宅で行えるため、日常生活への影響を最小限に抑えながら実施できます。
PSG検査は、睡眠時無呼吸症候群の検査では最も精密な検査方法です。脳波・筋電図・心電図・呼吸・血液中の酸素等、さまざまな生体信号を測定します。近年では在宅PSG検査も可能になり、入院の負担を軽減できるケースが増えています。
患者さまの重症度や生活スタイルに応じて、最適な治療法を選択いたします。
AHIが20以上で日中の眠気などを認めるSASでは、経鼻的持続陽圧呼吸療法(CPAP)が標準的治療とされています。装置から圧力をかけた空気を鼻マスクを通して気道に送ることで、狭くなった気道を広げる治療法です。
保険適用の対象として検討されます。自己負担額の目安としては、3割負担の方で月あたりおおよそ5,000円前後が一般的です。毎月の通院が必要ですが、確実な効果が期待できる治療法です。
就寝時に口の中に入れて装着すると、寝ている間に下あごが前に出て、舌がのどの奥に落ちづらくなることで、舌の位置が上がって気道が広がり、空気が通りやすくなります。
軽症から中等症の患者さまに効果的で、CPAPに比べ、不快感を覚える患者様が少ないこともあげられます。携帯性に優れており、出張や旅行時にも便利です。
根本的な改善には生活習慣の見直しが不可欠です。特に肥満は主要な原因の一つであり、減量により症状の改善が期待できます。アルコールの制限、禁煙、適切な睡眠姿勢の維持も重要な要素です。
・検査前日は普段通りの生活を心がける
・機器の装着に慣れるまで多少時間がかかる場合がある
・センサーを取りけて寝ていただくだけですから、簡易検査も精密検査もともにまったく痛みや苦痛はありません
CPAP治療では、CPAP療法を途中で止めるとこれらの効果はほとんどの場合消失してしまいます。CPAPはSASを根本的に治す方法ではないからです。継続的な治療が症状改善の鍵となります。
マウスピース治療においても、定期的なメンテナンスや調整が必要です。また、歯や顎の状態によっては適用できない場合があるため、事前の評価が重要です。
睡眠時無呼吸症候群は、単なる『いびき』の問題ではなく、心筋梗塞や脳梗塞などの重大な合併症を引き起こすリスクのある疾患です。しかし、適切な検査と治療により、症状の改善と健康リスクの軽減が十分に期待できます。
当院では、患者さまお一人お一人の状態に合わせた【オーダーメイド治療】を心がけています。簡易検査から精密検査、CPAP治療やマウスピース治療まで、包括的なサポートを提供いたします。
気になる症状がある方は、一人で悩まず、まず専門医にご相談ください。早期の診断と適切な治療が、より良い睡眠と健康な生活への第一歩となります。