Grand green
膵臓・胆道疾患は早期発見が困難で予後の厳しい疾患として知られており、症状が現れる頃には進行していることが多い特徴があります。当院では、患者様の不安を解消し、適切な検査を通じて早期発見・早期治療につなげるための包括的な精密検査体制を整えております。
・胆道疾患や膵臓疾患は早期発見が難しく、さらに悪性腫瘍は根治が困難な疾患であるため、症状が現れる前の段階での発見が重要です
・健康診断や人間ドックで異常が指摘された場合、詳細な評価が必要です
・腹痛、体重減少、黄疸などの症状がある場合は、迅速な精査が求められます
・スクリーニング検査で発見された異常の詳細評価
・症状がある患者様の原因特定
・治療方針決定のための確定診断
・病期診断による適切な治療選択
・膵がんにより膵管がつまると、膵管を流れている膵液がたまり、アミラーゼ、リパーゼ、エラスターゼなどの膵臓の酵素が血液中にでてきます
・アミラーゼ:膵炎や膵管の狭窄で上昇します
・リパーゼ:膵臓特異性が高く、膵疾患の診断に有用です
・ALP、γ‐GTPなどの胆道系酵素の上昇もおこるので、このような結果が出たときは、胆道系疾患だけでなく膵頭(すいとう)部の異常も疑う必要があります
・膵臓がんでは、CA19-9、APOA2アイソフォーム、SPan-1、DUPAN-2、CEA、CA50などが使われることがあり、血液検査で測定します
・CA19-9:膵癌の代表的な腫瘍マーカーで、経過観察に有用です
・しかし、CA19-9を用いた腫瘍マーカー検査では早期の膵臓がんの診断は難しいのが現状であり、画像検査との組み合わせが重要です
・初期の膵臓がんでは、CA19-9の値が正常範囲に収まっていることもあるため、正常値でも安心できません
・良性疾患でも値が上昇することがあり、総合的な判断が必要です
・超音波内視鏡(EUS: Endoscopic Ultrasonography)とは先端に高解像度の超音波が備わった内視鏡で、至近距離からの精密な観察が可能です
・EUSは胃や十二指腸の中から近い距離で超音波を当てるため、ガスの影響を受けにくく、膵臓や胆管を詳しく観察できます
・膵嚢胞、膵腫瘍、胆管腫瘍などの詳細な評価に優れています
・MRCPはMagnetic Resonance Cholangiopancreatographyの略で、MRIの技術で膵管、胆管を詳細に写し出すことのできる検査です
・造影剤を使用しない単純CTでは盲点になりやすい疾患であり、MRCPを組み合わせることでより精度の高い膵・胆道系のがんのスクリーニングになります
・非侵襲的で外来での実施が可能です
・内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP: endoscopic retrograde cholangiopancreatography)は、内視鏡(カメラ)を口から入れて食道・胃を通り十二指腸まで進め、胆管や膵管に直接細いチューブを介して造影剤を注入して、胆嚢や胆管及び膵管の異常を詳しく調べる検査です
・組織採取による確定診断が可能で、治療も同時に行えます
・患者様の症状、年齢、全身状態を総合的に評価します
・侵襲性と診断能のバランスを考慮した段階的アプローチを採用します
・黄疸や胆汁うっ滞などの症状がみられてドレナージ(排液)が必要なケースや、腫瘍径が小さく早期段階と想定されるケースに対しては、内視鏡的逆行性胆道膵管造影(ERCP)を行います
・EUS:外来での実施が可能で、非治療的な評価に適しています
・ERCP:入院が必要ですが、組織採取と治療が同時に可能です
・黄疸や胆汁うっ滞がなく腫瘍径がおよそ10mm以上あり、かつ穿刺(せんし)ラインが安全に確保できるものには、超音波内視鏡下穿刺吸引法(EUS-FNA)での細胞診を行います
・第一段階:血液検査、腹部エコー検査
・第二段階:造影CT、MRI、MRCP
・第三段階:EUS、必要に応じてEUS-FNA
・第四段階:ERCP、組織生検
・正確な検査結果を出すために、お越しになる前日の21:00以降の飲食は控えてください
・常用薬の確認と、抗凝固薬の休薬指示を遵守してください
・アレルギー歴、特に造影剤アレルギーの有無を事前にお知らせください
・全身状態の評価により、適切な検査方法を選択します
・検査中のモニタリング体制を整え、安全性を最優先に実施します
・検査後の観察期間を設け、偶発症の早期発見に努めます
・内視鏡検査後は一定時間の安静が必要です
・検査による副作用や合併症の兆候について説明し、緊急時の連絡体制をお伝えします
・結果説明の日程を調整し、適切なフォローアップ体制を確保します
【事例は医学的事実に基づく一般的な内容であり、特定の個人を示すものではありません】
50代男性の方で、健康診断でCA19-9の軽度上昇を指摘されて来院されました。自覚症状はありませんでしたが、精密検査を希望されました。
まず血液検査で膵酵素を確認し、腹部エコー検査を実施したところ、膵管の軽度拡張が認められました。さらにMRCPを行ったところ、膵体部に小さな嚢胞性病変を発見しました。
EUSによる詳細な評価を行い、良性の膵嚢胞と診断できました。定期的な経過観察により、現在も安定した状態を維持されています。この方の場合、段階的な検査により適切な診断と管理方針を決定することができました。
私たちは、このように一人ひとりの患者様の状態に応じた最適な検査プランを提案し、安心して検査を受けていただけるよう努めております。
・病理組織診断による確定診断を目指します
・病期診断により適切な治療方針を決定します
・必要に応じて外科、腫瘍内科などの専門科との連携を図ります
・膵嚢胞や胆石などの良性疾患でも、適切な経過観察が必要です
・精密検査で、どのようなのう胞かがわかり、治療方針が決まります。状態により経過観察となることや、手術をすすめられることもあります
・定期的なフォローアップにより、変化を早期に発見します
・6か月毎の膵精密超音波検査と年1回のMRI検査、腫瘍マーカーなどの血液検査を基本とした定期検査を受けて頂いています
・画像所見の変化や症状の出現に注意を払い、適切なタイミングでの再検査を実施します
膵臓・胆道疾患の精密検査は、早期発見・早期治療のための重要な医療行為です。当院では、【患者様の状態に応じた段階的なアプローチ】により、最適な検査方法を選択しています。
血液検査から始まり、画像診断、そして必要に応じた内視鏡検査まで、『包括的な検査体制』を整えております。検査の精度と安全性を両立させながら、患者様の不安を軽減できるよう努めています。
異常が発見された場合でも、適切な治療方針の決定と専門医との連携により、最良の医療を提供いたします。早期発見により治療選択肢も広がるため、気になる症状がある方は早めのご相談をお勧めします。
私たちは、一人ひとりの患者様に寄り添い、『質の高い医療』を提供することをお約束いたします。検査に関するご不明な点やご不安がございましたら、いつでもお気軽にご相談ください。