Grand green
胃・大腸カメラ同日検査とは、同じ日に胃カメラと大腸カメラの両方を行う検査方法です。別々の日に検査を受ける必要がなく、一度の来院で消化管全体をまとめて確認できる点が特徴です。私が多くの患者さんにお勧めしている検査方法の一つです。
・まず胃内視鏡を5-10分で行い、終了してすぐに大腸内視鏡検査を行います。結果的に大腸内視鏡検査に5-10分加えれば、胃・大腸内視鏡検査ができることとなります。
・胃カメラと大腸カメラは、食事制限や鎮静剤、検査後の休憩など、検査の流れのうち多くの場面が共通しています。
・食事制限や鎮静剤、検査後のリカバリーなど、検査の流れの多くが共通していることから、同時に検査を行うことが可能です。
・仕事や家庭の都合で通院回数を減らしたい方や、健診で複数の消化器異常を指摘された方に向いています。
・健康診断で便潜血陽性や胃の不調がある方、過去にポリープの指摘を受けた方にとって、負担軽減につながる選択肢です。
当院では、患者さんの状況やご希望に応じて、同日検査を積極的にご提案しています。
同日検査には多くのメリットがあります。患者さんにとって最も大きな利点をご紹介します。
・胃カメラ検査には事前受診、検査、結果説明の最大3回医療機関に受診する場合があります。この3回分の受診が、同日に検査を受けることで必要なくなります。
・1日で胃・大腸カメラを行い、その日のうちに結果を聞いて、帰宅できるメリットは大きいです。
・単純に「胃カメラの費用+大腸カメラの費用」よりトータルでかかる費用は安くなることがほとんどです。最低でも200円程度は安くなります。大きい場合だと3000円程度の節約になります。
・胃カメラや大腸カメラを受けるにあたり食事制限が必要となります。胃カメラの場合は検査当日のみですが、大腸カメラの場合は前日から食事制限が始まる場合があります。同時に受けることで煩わしい食事制限も1回で済ませることができます。
・また、鎮静剤を使用すると、当日は車やバイクなどの運転ができなくなりますが、同時に検査を行うことで運転の制限も1度で済ませることが可能です。
・慣れている方でも検査台に上がっていざ検査となると緊張します。胃カメラ検査、大腸検査前の緊張が1回だけで終わります。点滴するのが苦手な方も1回で済みます。
当院では、これらのメリットを最大限活かせるよう、検査環境を整えています。
同日検査を安全かつ効果的に実施するためには、いくつかの基本ルールがあります。
・同日検査では胃カメラや大腸カメラを単体で受けるより検査時間が長くなるため鎮静剤を使用することをお勧めします。
・同時に検査を受ける場合、鎮静剤を使用することが望ましいです。鎮静剤を使用せずに検査を受けると、患者様によっては苦痛と感じる場面があります。
・症状がある、医師から定期検査を指示されている方は検査が保険適応になります。症状がない方は自費での検査になります。
・重い持病をお持ちの患者様は同時に検査を行うことで体に負荷がかかり全身状態が悪化する可能性もありお勧めできません。
・前日は繊維の少ない食事を召し上がっていただきます。夕飯は20時ぐらいまでに召し上がっていただきます。
・朝8時ぐらいから下剤を内服していただきます。12時頃までにお通じがきれいになるので、きれいになったら指定された時間に来院していただきます。
私は患者さんの安全を最優先に考え、これらの基本ルールを徹底しています。
同日検査を成功させるためには、適切な事前準備が不可欠です。患者さんにご協力いただきたい点を詳しく説明します。
・胃・大腸カメラ同日検査の前に、事前に別日での診察が必要です。検査日とは別に、大腸カメラ事前診察の予約をお取りください。
・事前診察の際に詳しい食事制限を説明いたします。
・大腸内視鏡検査は、検査前日から食事制限があり、前日の寝る前には腸の動きを促進する薬を内服します。
・私が推奨する検査食をお渡しし、具体的な食事内容についてもご説明いたします
・当日は朝より禁食となり、2Lの下剤を内服して大腸をキレイにします。そのため、大腸内視鏡検査前は、食事制限や下剤の使用によって胃内もキレイになっています。
・胃カメラ検査のために、胃の中の泡をとるための薬を服用します。
当院では、患者さんが安心して検査を受けられるよう、準備段階から丁寧にサポートいたします。
同日検査には多くのメリットがある一方で、注意すべき点もあります。私が日頃診療で気をつけているポイントをお伝えします。
・すなわち、同時検査によって、お身体への負担は増えます。
・胃カメラでオエッとなる嘔吐反射が強く苦しんだ場合、大腸検査するときにおなかのガスが増え、大腸検査が行いづらい環境になります。
・鎮静剤を使用するとその日は自動車、バイク、自転車などの乗り物の運転ができなくなります。また、受診の際も電車、バス、タクシー、徒歩でお越しいただくか、誰かに送迎してもらう必要があります。
・胃カメラ、大腸カメラ同時検査は行っているところが少なく、行っている場合は当院のようにホームページに胃カメラ、大腸カメラ同時、あるいは同日検査に関して記載している場合がほとんどです。
・胃カメラと大腸カメラの同日検査を行うには専門的なテクニックと経験豊富なスタッフが必要です。
私は長年の経験を活かし、これらの注意点を十分に考慮した上で、安全な同日検査を提供しています。
実際の検査の流れをご説明します。当院では患者さんの負担を最小限にするための工夫をしています。
・検査台の横になって点滴の注射を受け、胃カメラ検査を開始します。
・血圧や脈拍などの測定を行い、鎮静剤を使用します。鎮静剤は、患者様が安全かつリラックスして検査を受けられるように医師が微調整して投与を行います。
・患者様がウトウトした状態で胃カメラを開始します。食道、胃、十二指腸を細かく観察し、必要であれば生検も行います。
・胃カメラ検査が終了次第、大腸カメラ検査を開始します。
・胃カメラ終了後、検査台に寝ていただいたまま速やかに大腸カメラを開始します。
・鎮静剤を使用しておりますので、検査後30分〜1時間はベットでお休み頂きます。
・検査後は鎮静剤の効果を拮抗する薬を投与後にリカバリールームへ移動し30分程度お休みいただきます。
私は患者さんが安心して検査を受けられるよう、一つ一つの工程を丁寧に行っています。
ここでは、当院で胃カメラ・大腸カメラ同日検査を受けられた患者さんの事例をご紹介します。
Aさんは健康診断で便潜血反応陽性と胃の不調を指摘されました。しかし、営業職で出張が多く、なかなか検査の時間が取れませんでした。同日検査により、一日で両方の検査を完了し、軽度の胃炎と小さなポリープが発見されました。「一日で済んで本当に助かりました」とおっしゃっていただけました。
小さなお子さんを持つBさんは、家事と育児で忙しく、何度も病院に通うのが困難でした。同日検査を選択されることで、ご家族にお子さんを預ける回数を最小限にできました。検査の結果、特に大きな問題はなく、安心していただけました。
車で2時間かけて当院にお越しのCさんは、交通費と時間の負担を考慮して同日検査を希望されました。検査により早期の胃がんが発見され、適切な治療につなげることができました。「遠くから来た甲斐がありました」とのお言葉をいただきました。
このように、同日検査は様々な事情を抱えた患者さんにとって有効な選択肢となっています。
胃カメラ・大腸カメラ同日検査について、私の経験をもとにご説明してまいりました。
Aさんは健康診断で便潜血反応陽性と胃の不調を指摘されました。しかし、営業職で出張が多く、なかなか検査の時間が取れませんでした。同日検査により、一日で両方の検査を完了し、軽度の胃炎と小さなポリープが発見されました。「一日で済んで本当に助かりました」とおっしゃっていただけました。
・鎮静剤の使用が推奨されるため、当日の運転はできません
・高齢の方やハイリスクな病気を抱えている方は、身体の負担を考慮して、別の日に実施をおすすめする場合があります。
・適切な前処置と事前相談が必要です
私は消化器疾患の早期発見・治療に長年携わっており、同日検査は【時間的制約のある現代人にとって非常に有効な選択肢】だと考えています。ただし、患者さんお一人おひとりの状況に応じて、最適な検査方法をご提案することが重要です。
同日検査をご検討の際は、メリットとデメリットを十分にご理解いただいた上で、安心して検査を受けていただけるよう努めてまいります。